はなうたの聴こえるお稽古教室〜生涯続けられる"自分らしさ"
マスクをはずすことも増えて、世の中に笑顔が戻ってきました。
完全に安心してマスクをとって良いわけではないけれど、一時期の未知の病気に対する怖さとマスク生活で人間が笑顔を忘れてしまうのではという恐怖が、笑顔を目にするだけで、ずいぶん安心感に変わってきました。
こどもたちは大人やお友だちの表情から、他人の気持ちを察し、そして自分の気持ちを育てていくのだと思います。
他人の気持ちを察することは大人でも難しい。この世に生まれて数年のこどもたちがマスクに覆われた世界で暮らし続けることは、「自分の気持ちまで見失う」危険があったと思います。
「思ったことを言っていいよ」「あなたの感想は正解よ」音楽の授業で私はこどもたちにそう言い続けています。
こどもたちの感性は無限に面白い。感性に「マチガイ」はないと思っています。
マスクをはずしてからさらにそう気づきました。
目は心に届き、耳は心をノックして、言葉は心をつなげるのではないでしょうか?
大人になって教員としてこどもたちの前に立っても、こどもたちから教えてもらうことばかりでした。
"素直な心、あきらめない心、感動する心"
今は「はなうた」教室でこどもたちと同じ目線で椅子に座り、こどもたちのつぶやきを聞いています。
同じ目線は、いい、です。今日も一日どんな日だったの?うれしいことあったの。嫌なこともあったの。そう全部あなたの思ったことは正解だね。明日はどんな日にしようか。今日の気持ちを大事にして明日を迎えようね。
今日ここで自分を好きになりながらお稽古した字が、一生の自慢になるといいね、弾いたピアノの音がこころの支えの一曲になるといいね、こどもたちと、鼻歌を歌いながら今日を過ごしたいと思っています。